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痛みの確認行為

1.痛みの確認行為の例

コメントA
「朝から痛みがあったの。けど仲のいい友達とランチして楽しくおしゃべりしていたら、痛みを忘れていたわ」。
コメントB
「朝から痛みがあったの。だから用心して午前中横になってたんだけど、昼までずっと痛みで苦しかったわ」。
どちらも診察室でよく聞かれる話しです。しかも、この2つのコメントを、同じ人から聞くことも、めずらしくありません。

2.痛みの敏感さに影響するもの

以前、「気分・気持ち」が‘痛みの敏感さ’に影響するというお話をしました。滅入った気分、不安な気持ちは痛みを敏感にし、楽しい気分、安心感は痛みを鈍感にさせます。
‘痛みの敏感さ’に影響するものは他にもいくつか知られていますが、重要なものの1つに「痛みへの意識の集中度」があります。意識が痛みに集中する思考や行動パターンは痛みを敏感にし、意識を他のことに拡散させる思考や行動パターンは痛みを鈍感にさせます。すべての慢性疼痛で、このことは当てはまりますが、痛み部位に明らかな問題のないタイプの痛みでは、特にこの傾向が強まります。

3.痛みの確認行為

コメントAでは、気分は楽しく、意識は会話に集中しています。
他方コメントBでは、じっとしているため痛み以外に考えることが少なく、「まだ、これだけ痛い」と‘痛みの確認行為’を続けてしまいます。
意識は痛みに集中し、気分も滅入って、余計にしんどくなります。「痛みが早く完全になくなってほしい」という気持ちを強く持っている人は、実はコメントBのパターンになりやすい方です。痛みがどれだけあるかと頻繁に‘痛みの確認行為’をしやすい傾向にあります。
ではどのように考え、行動したらいいのでしょうか?
ケガや火傷、関節の問題などがあり医師から行動の制限を支持されている場合を除いて、たとえ痛みを感じることがあっても、「動いてはいけない」とは言われてないと考えて、なるべく普段通りに行動しましょう。そうすることによって必要以上の‘痛みの確認行為’が減り、結果的に痛み症状が和らぎます。




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