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慢性疼痛シリーズ「痛みの細分化」

痛みの細分化について

慢性疼痛の患者様が痛みを表現するときに、「全身が痛い」「あちこちが痛い」「ずーっと痛い」「朝から晩まで痛い」と言われることがあります。これは正直に痛みの感想を話されているだけで、嘘でも大げさな表現というわけでもありません。しかし痛みの治療を進めていくためには、実はここから意識を変えていかなければなりません。‘痛み’に立ち向かっていくには、自らまずその痛みがどういった質のものかを正しく把握し、どのような時にどう変化しているかを正しく知ることが大事です。痛みの治療効果を上げるも下げるもこれによって決まります。

慢性疼痛シリーズ「痛みの細分化」

痛みの細分化のポイントについて

A.痛みの部位の細分化
まずはどこが痛いのか部位を分けて意識しましょう。「全身が痛い」「あちこちが痛い」と言う患者様に詳しく話を聞いてみますと、特に痛いのはいくつか特定の部位ということがあったりします。部位別に意識を持つことが最初に必要です。
B.部位別の痛みを分析する
複数ある痛みが、必ずしも同じ種類の痛みとは限りません。それぞれの痛みがどのような時にどう変化しているか分析が必要です。例えば、胸の痛みは不安やイライラが強まった時に増強し、腰の痛みは立って歩いてると増強し、口の痛みは食べてる時は軽減する、等それぞれ痛みの原因要素は違うことがわかり効果の期待できる治療も異なります。
C.同じ部位の痛みでも原因は1つとは限らない
腰痛が重たい物を持った時に強まるが、不安やストレスが多い時にも強まるということがあります。同じ部位の痛みでも複数の原因要素が混じっていることは決して珍しくありません。なので一つの治療法だけが選択肢とは限りません。
D.細かな痛みの目盛りを意識する
時間や状況の変化で、痛みがどのように変化しているか把握することはとても大切です。最大の痛みを「10」痛みのない状態を「0」として細かく意識しましょう。この時に「10」「5」「0」とざっくり3個くらいしか目盛りが持てていなければ、正しく痛みの変化を把握することができません。なぜならば、6目盛り改善する治療法は変化を感じることができても、3目盛り改善する治療法では変化を意識できないからです。ざっくり目盛りでは、せっかく効果のある治療法も、それに気づかず治療の選択肢を狭めることになりえます。1目盛りの変化を大事に意識し、それを集めていきましょう。

A〜Dを自ら把握することで、どの治療がどの痛みにどれだけ効果があるか認識でき、痛みは自らコントロールしていけるものという気持ちへと繋がります。





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