ここから本文です

現在位置は、ホームの中の医療情報です。

医療情報 Information

慢性疼痛について

1.人は痛みをどのように感じているのでしょうか?

痛みの強さは、病気やケガの程度に必ずしも一致せず、薬や治療の効果とは関係なく、何らかの条件や状況、出来事によってさらに痛みを強く感じたり、逆にましに感じたりするということを、前回のクリニック通信でお話ししました。
それでは、人は痛みをどのように感じているのでしょうか?
例えば“腰痛”で考えてみましょう。痛みの信号は、背骨の中の神経を伝って脳の中の痛みを判断するところへ伝えられます。『腰→神経→脳』。実は、痛みの強さを判定しているのは脳です。なので、痛みを感じる強さには、腰の病気やケガの程度の他に「神経の痛みの伝え易さ」、「脳の痛みに対する敏感さ」が大きく関わっています。この神経や脳が関わっている痛みの部分を“心因性”とも言います。“心因性”の痛みの部分は、決して“気のせい”という意味ではなく、感じる痛みは確かなものですし、逆に“心因性”であればこそ、どんなひどい痛みにもなり得ます。

2.「神経の痛みの伝え易さ」、「脳の痛みに対する敏感さ」に影響する要因

「神経の痛みの伝え易さ」、「脳の痛みに対する敏感さ」に影響する要因は、下記の通り、いくつか知られています。
<痛みを伝え易くし、敏感にするもの>
●萎縮性の変化、筋緊張、薬物乱用。
●痛みへの注意(=痛みへの意識の集中)。
●痛みは制御できないものという考え。
●不安・恐怖、怒り、うつ。
●過剰・過小な活動(少食・不健康行為・公私の不均衡)
●家族や友人からほとんど支援がない。あなたの痛みに注目しすぎたり、あなたを過剰に守ろうとする人。
<痛みを伝えにくくし、鈍感にするもの> 
★薬、手術、筋緊張の減少。
★気晴らし・外に意識を集中させること。
★痛みは制御できるという考え、予測管理可能という信念。
★気分の安定・リラックス・穏やかな気持ち・前向きな気分。
★適度な活動・前向きな健康習慣・公私の活動の調和。
★他者からの支援、家族や友人の適度な関わり、‘適度な活動’を維持するように他者から勇気づけられること。

例えば、「痛みはあってはいけない」、「痛みをゼロにしなければならない」といった考えや「痛みが出ないため強まらないためにじっと横になっていよう」といった行動は、不安の増強や痛みへの意識の集中につながり、さらに痛みを悪化させます。上述を参考に今の自分の状況を振り返り
当てはまっていると思うもので、自分が主体となる
ところは、少しずつ変化させることを試みてみましょう





記事一覧

  • 医師紹介
  • 診療内容
  • 医療情報
  • 診療の流れ・Q&A