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「ストレスとストレッサー」

1.ストレスの元来の意味

「仕事がストレスで眠れない」「人と会うことがストレスで胃が痛い」など私達は普段ストレスいう言葉をよく使います。この‘ストレス’とは元々はどんな意味の言葉だったでしょうか?実は物理学の言葉でした。ゴムボールを握ると変形しこの時ゴムボールには元に戻ろうとする力が生じます。これを応力(=ストレス)と呼びます。ストレスは物体に外部から力が加わった時、それに反応する力の事だったのです。

2.ストレスとストレッサー

現在私達は不快な刺激の方をストレスと呼びますが、不快な刺激によって生じる反応の方が元来の‘ストレス’です。では不快な刺激の方は何と呼ぶのでしょうか?
そちらは‘ストレッサー(=ストレス因)’と呼びます。
最初の例文を言い直すと、次のようになります。
「仕事がストレッサーで眠れない(不眠=ストレス)」、
「人と会うことがストレッサーで胃が痛い(胃痛=ストレス)」
ストレッサーは‘不快’という主観性を含む概念のため何がストレッサーになるのかは人により異なります。`うるさい’と感じる電車音も鉄道好きには`たまらない音’と感じるかもしれません。

3.心療内科の治療

心療内科の治療は『‘ストレッサー’によって生じた‘ストレス’を少しでも和らげること』とも言えます。薬は‘ストレス’を改善するために役立ちます。しかし‘ストレッサー’の不快な刺激の程度を小さくする工夫もまた治療と言えます。「仕事の負荷」に対し‘仕事量や仕事のやり方の見直し’、「対人関係の葛藤」に対し‘適切な人に相談・コミュニケーションスキルの向上’等も治療の一つと言えるのです。「○○がストレスだ」と感じた時、○○の方は‘ストレッサー’で、その反応で起きる方が‘ストレス’だったという話を思い出してください。そして‘ストレッサー’の不快な刺激の程度を小さくする工夫もぜひお試しください。




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