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痛信vol.120「骨粗しょう症について」、「安静はあなたの痛みを和らげていますか?」

「骨粗しょう症について」

1.骨粗しょう症とは?


骨粗しょう症は「年齢とともに骨が弱くなり骨折しやすくなる病気」です。特に背骨・手首・太ももの付け根の骨折が多く、転倒をきっかけに寝たきりになることもあります。ペインクリニックでは圧迫骨折による慢性腰背部痛の患者様も多く、早期発見・早期治療は非常に重要だと考えています。当院で骨粗鬆症の検査を始めました。骨密度検査をご希望の方はスタッフまでお声かけ下さい。
1. 骨粗しょう症とは
骨粗しょう症は、骨の中がスカスカになって、骨折しやすくなる病気です。年齢とともに進みますが、特に閉経後の女性や高齢の方に多くみられます。怖いのは、“骨折して初めて見つかる”ことが多い点です。特に背骨の圧迫迫骨折はいつの間にか起きていることもあります。

2. なぜ骨密度検査が必要なのか?、3.骨密度検査


2. なぜ骨密度検査が必要なのか?
骨粗しょう症は見た目や痛みだけでは分からないことがあります。そのため骨の強さを測る検査が大切です。骨折してから治療するより“骨折を予防する”ことが重要です。特に女性は症状が無くても40歳以上になったら定期的に骨密度検査をお勧めします。
<どんな人が検査を受けた方がよいか>
●65歳以上の女性、●70歳以上の男性、●閉経後の女性、
●身長が縮んだ、●背中や腰が曲がってきた、●転びやすい
●ステロイド使用歴がある、●家族に骨折歴がある
●喫煙・飲酒習慣がある、●圧迫骨折をしたことがある

3.骨密度検査
骨密度検査は、骨の健康を知る上で重要な手がかりです。骨の強さを調べる検査です。数分測るだけで、痛みはありません。
同年代の平均骨量と比べてどのくらい増減があるか、患者様の骨年齢などを確認します。骨密度の検査にはいろいろな方法がありますが、当院検査は、「MD(エムディ)法」で、X線を使って手の骨と厚さの異なるアルミニウム板とを同時に撮影し、骨とアルミニウムの濃度を比べることによって、骨密度を測定します。

4.骨粗しょう症の治療、5.継続治療の重要性


4.骨粗しょう症の治療
骨粗しょう症の治療は、“骨密度を上げる”ことだけが目的ではありません。一番の目的は、“骨折を防ぐこと”です。
特に太ももの付け根を骨折すると、歩けなくなったり、介護が必要になったりすることがあります。
(1)薬物治療
骨粗しょう症の薬には「骨を壊れにくくする薬」と「骨を作りやすくする薬」の2種類があります。骨は毎日“作り替え”されています。骨は一度作られたら終わりではありません。実は毎日、「古い骨を壊す」、「新しい骨を作る」、という入れ替えを繰り返しています。ところが骨粗しょう症では、「骨を壊すスピード」が「骨を作る力」より強くなり、骨がどんどん弱くなってしまいます。そこで、お薬を使って骨を守ります。
�� 骨を壊れにくくする薬(骨が減るスピードをゆっくりにする薬)
骨を壊す細胞の働きを抑えることで、骨が減るのを防ぎます。
�� 骨を作りやすくする薬(新しい骨を増やす力を高める薬)
弱くなった骨を、より丈夫に作り直すイメージです。
特に、骨折を繰り返している方、骨密度がかなり低い方、圧迫骨折をした方など、骨折リスクが高い患者様に使われます。
(2) 食事・生活習慣の指導
カルシウムは骨の材料に、ビタミンDはカルシウムを吸収し易くします。運動(歩く・軽い筋トレ)は骨を強くし転倒予防にもなります。

5.継続治療の重要性
骨粗しょう症のお薬は、“今の痛み止め”ではなく、“将来の骨折予防薬”です。症状がなくても、骨を守るために続けることが大切です。血圧や糖尿病と同じように、“続けることで効果が出る治療”です。元気に歩き続けるための治療であり、特に、圧迫骨折後疼痛の患者様には、痛みの治療だけではなく“次の骨折を防ぐ治療”として継続治療が重要です。


「安静はあなたの痛みを和らげていますか?」

1.安静は痛みを和らげる?


1.安静は痛みを和らげる?
「安静は痛みを和らげる?」と尋ねられたら、
「そんなの和らげるに決まってるじゃないですか」と
思われる方が多いと思います。
実際、骨が折れて痛い時も、筋肉が傷ついて痛い時も、安静にすることは痛みの改善に繋がります。安静にすることで、折れた骨や傷ついた筋肉が修復しやすい環境になり、その結果痛みは和らぎます。

2.安静が痛みを和らげない場合


ところが様々な検査を受けてきたけれど、痛みの原因となる明らかな異常を認めない患者様の中には、安静にしていても痛みは改善しない、それどころか強まることもある、という方が一定数います。そして何かを夢中になってしているときは、そういえば痛みはあまり気にならなかったとお話されることもあります。

3.安静が痛みを和らげない原因と改善策


このような患者様の共通点としては、痛みが強まることへの強い不安と恐怖を持たれていることがあります。そして痛みを感じている部分を触ると、筋肉がカチカチに硬くなっていることがあります。もしかすると強い不安や恐怖によって筋肉に過剰な緊張が生じ、それが痛みの原因になっているのかもしれません。
では、このような場合、安静はどのような作用をしているでしょう。体はあまり動かしませんので、体への直接的な負担は減ります。一方、思考はどうでしょう?「これをしても大丈夫かな?」、「これをしたら痛くならないかな?」と次から次へと不安なことを考える時間がいくらでもあります。そして、安静にしているつもりなのに不安がどんどん強まり、筋肉も
どんどん硬くなり、そして痛みが強まるかもしれません。
検査の結果、痛みに見合った異常がなく、安静にしているときかえって痛みが強まっているかもと思われた方は、何か好きなことに夢中になっているとき、何かに没頭しているとき、痛みの程度はどうだったか思い出してみてください。
そして、もし、そのようなときに痛みがましだったら、痛みに対しての考え方を‘どうやったら痛みがなくなるだろう’から、‘どう過ごしたら痛みを強めないだろう’という内容にチェンジしてみましょう。考え方、生活の仕方の工夫で痛みが少し穏やかになるかもしれませんよ。

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