痛信vol．115「急性腰痛（ぎっくり腰）になったら？」、「薬の飲み方の話�▲献Д優螢奪�医薬品と先発医薬品は効き目に違いありますか？」
「急性腰痛（ぎっくり腰）になったら？」
1. 腰痛の分類：急性腰痛と慢性腰痛2つに大きく分けられる。
当院の来院理由の第二位の「腰痛」について特集第一弾です。
日本整形外科学会調査によると日本で腰痛の人は約3000万人いると推計され、日本人の約8割が生涯のうちに一度は腰痛を経験するともいわれます。
1. 腰痛の分類：急性腰痛と慢性腰痛2つに大きく分けられる。
�ゝ淦�腰痛: 突然の痛みが数日から数週間続く腰痛です。
原因は筋肉・関節・靭帯への負担、無理な姿勢、捻挫等です。
痛みは通常一時的で、適切な治療で改善します。
�∨�性腰痛: 3ヶ月以上続く腰痛で原因がはっきりしないことも多いです。ストレスや姿勢の悪さ、筋力の低下などが関係している場合が多く、長期間の治療が必要になることもあります。
2. 急性腰痛症（ぎっくり腰）とは？
2. 急性腰痛症（ぎっくり腰）とは？
急性腰痛症は、突然の腰の痛みが特徴で多くの場合筋肉や関節や靭帯に負担がかかることで引き起こされます。ちょっとした無理な動作や重いものを持ち上げたときに起こるのが急性腰痛症で、その中でも特に動けなくなるほど痛みが激しいものをぎっくり腰と呼びます。ぎっくり腰は、急に痛みが走るので、まるで『魔女の一撃』を受けたようだと例えられることもあります。
3.急性腰痛症（ぎっくり腰）の痛みの原因と治療
3.急性腰痛症（ぎっくり腰）の痛みの原因と治療
（1）神経ブロック療法
＜各種神経ブロック＞筋肉・筋膜が原因の急性腰痛症の場合は筋肉への神経ブロックで筋肉の痛みを和らげ即効性のある効果が得られます。椎間関節・仙腸関節などの関節が原因の局所的な急性腰痛症の場合は椎間関節への神経ブロックで関節の炎症を抑えます。
＜硬膜外ブロック＞神経の周囲（脊柱管内）が原因の場合には、特に硬膜外ブロックが非常に有効で、神経周囲に薬を届けて痛みやしびれを緩和します。硬膜外ブロックは、脊髄神経と硬膜の間に注射を行い、痛みを感じる神経のブロックと、運動神経や交感神経の遮断によって、筋肉が緩み、血行がよくな
るため、鎮痛効果だけでなく、血流改善や炎症抑制効果も期待できます。また、即効性が高く、注射後すぐに痛みが軽減されるため、長期間仕事を休めない方にも適しています。急性腰痛症の中でも痛みがひどい場合、痛みが広範囲にわたる場合、内服薬や湿布で効果が不十分な場合にも有効です。
★このように急性腰痛症でも痛みの原因に応じて、神経ブロック療法の治療法が異なります。当院では、症状によっては、超音波ガイドを活用し、痛みの原因を突き止めより質の高い的確な治療を行っています。神経ブロック療法の効果は次の通り。
＜神経ブロック療法の効果＞
�ゞ敍�の緊張緩和:緊張した筋肉をリラックスさせ動き易くする
�⊃牲个留蠑匹鰺泙┐�:痛みの原因となる炎症を和らげます
�４慇瓩龍表蠹�痛み：痛みがある場所にだけ作用するので、全身に薬が回る必要がなく内服薬に比べて副作用が少ない。
�ぢ┯�性: 注射薬が直接痛みの原因に働きかけ疼痛を軽減
（2）消炎鎮痛処置（器具・マッサージ）
神経ブロック療法と併用して消炎鎮痛処置が行われることが
あり、薬に頼らず、筋肉の緊張を緩和し、血流改善を図ります。
＜消炎鎮痛処置の効果＞効果は次の通り。
a. 筋肉の緊張をほぐす：痛み軽減され、動きやすくなります。
b. 血流改善と自然治癒力の促進：血流が良くなり回復力向上
c. 関節の動きを良くする：関節を正常に動くようにし痛み軽減。
（3）薬物療法
NSAIDsの内服や湿布薬等で炎症と痛みを抑え、神経障害の痛みを抑える内服により神経障害の痛みを軽減します。
★急性腰痛症は、突然の激痛により、日常生活に大きな支障をきたします。痛みを我慢せず早めに受診し、適切な診断と治療を受けましょう。症状に応じて適切な治療を組み合わせることで早期回復と再発予防が期待できます。
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「薬の飲み方の話�▲献Д優螢奪�医薬品と先発医薬品は効き目に違いありますか？」
薬の飲み方の話��
ジェネリック医薬品と先発医薬品は効き目に違いありますか?
今回はよくあるご質問対して「私の外来ではこうお答えしています」というお話です。
質問「ジェネリック医薬品(後発医薬品)と先発医薬品は効き目に違いはありますか？先発薬を処方してもらえますか？」
回答「ジェネリック医薬品の効き目や安全性は先発医薬品と同じです」とお答えしています。
ジェネリック医薬品とは、新薬のおよそ20年間ある特許期間が終えたあとに発売される、同じ有効成分・品質・効き目・安全性が同等な薬とされています。
なので、副作用や相互作用のおこる頻度も新薬と同じです。新薬は、10〜20年間の歳月と数百億円以上かけて開発されるため、これが価格に反映されて高くなります。
それに対して、ジェネリックは開発費がかからないため、3〜6割ぐらい安くなります。国は増え続ける医療費を抑えるため、ジェネリック医薬品の使用を推進しています。
なので、先発薬とジェネリックどちらもある薬は、基本ジェネリックになります。
患者様が先発薬を希望された場合は、「患者様の希望で先発薬から変更不可」といったコメントを記載した処方箋を発行します。この場合、薬代金を支払う際、令和6年10月から先発医薬品と後発医薬品の価格差の4分の1相当を特別の料金として患者様にご負担いただくことになりました。
例えば、1錠100円の先発薬と、1錠60円のジェネリックの場合、差額40円の4分の1である10円が、通常の1〜3割の患者負担とは別にかかります。
これは将来にわたり国民皆保険を守っていくために国が作った仕組みで、医療機関や薬局の収入が増えるわけではありません。昔のジェネリックはメーカーごとに自由に名前がつけられていました。
しかし、今は、ほとんどが共通の付けかたに変わり、メーカーが変わっても同じ一般名で呼ばれます。
ただ、一般名は、薬の化学名や構造式、化学式などを簡略化したものなので、覚えにくいというところはデメリットかもしれません。
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- 通信vol．54(「かわたペインクリニックの取り組み〜�⊆Ｎ妬圈繊廖◆崋Ｎ展�果が上がりやすい痛みの考え方」)
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- 通信vol．53(「かわたペインクリニックの取り組み〜�ゝ蚕冓圈繊廖◆屬△覆燭猟砲澆帽△里弔�えはないですか？」)
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- 通信vol.38(「背部痛の症例「抗てんかん薬のお話」」「スタッフおすすめ治療〜硬膜外ブロック〜」)
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- 通信vol.37(「頭痛の症例」「痛み測定器ペインビジョン」「抗うつ薬のお話」)
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- 通信vol.36(「かかと痛の症例」「心療内科の薬について」)
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- 通信vol.34(「自律神経失調症と冷え症の症例」「社交不安障害」)
- (2012/01/11)
- 通信vol.33(「顔面痛(歯口顔舌の痛み)症例」「睡眠のトラブルでお悩みの方へ」)
- (2011/11/09)
- 通信vol.32(「頚椎症・肩こり症例」「原因不明の痛み、歯・口・顔の痛み」)
- (2011/08/31)
- 通信vol.31(「腰痛症例」「心療内科の心理療法・手技療法の紹介」)
- (2011/07/07)
- 通信vol.30(「帯状疱疹後神経痛の症例」「心療内科の診察室と診察時間の拡充」「トリガーポイント注射」）
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- 通信vol.29（「術後疼痛」「かかと痛」）
- (2011/03/09)
- 通信vol.28（「花粉症�◆廖嵜肝兎皺覆凌翰�療法」）
- (2011/01/13)
- 通信vol.27（「帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛�◆廖屬Δ追臓廖法�
- (2010/12/01)
- 通信vol.26（「歯・口・顔の痛み」「認知症」）
- (2010/09/30)
- 通信vol.25（「関節内注射」）
- (2010/07/15)
- 通信vol.24（「不眠症」）
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- 通信vol.23（「星状神経節ブロック」「ストレスと病気」）
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- 通信vol.22（「ペインクリニックと心の治療」）
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- 通信vol.16（「変形性膝関節症�◆廖�
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