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症例5 自律神経失調症・冷え性

■自律神経失調症とは?
この頃どうもからだの調子悪い。なんだかイライラする。頭痛が続く。
でも、病院で診てもらっても原因がはっきりしない。
そんな状態のことを自律神経失調症と言います。
自律神経失調症とは、精神的なストレスや気温変化等の外的刺激が長時間続くと、全ての器官を調整している自律神経がそれらを排除しようと頑張るあまり、体を守ろうと防御反応を起こして、自律神経自体のバランスを崩してしまい、全身の機能に支障をきたす病気です。

自律神経失調症には様々な症状が出ますが、「冷え」も自律神経失調症の中では代表的な症状の一つです。
「冷え性」と聞いて真っ先にイメージされるのは手先や足先の冷えだと思いますが、実は 冷え性の症状はそれだけではありません。
冷え性から下記の症状があります。

風邪
適切な体温調節ができないため体が弱り、風邪などをひきやすくなってしまいます。
腹痛・下痢
体が冷えると共に腹部が冷えて、腹痛や下痢を起こしやすくなってしまいます。
集中力の低下
体の冷えが気になることで、集中力が低下してしまいます。
疲労
毛細血管が収縮しているため、酸素を体中に供給する機能が低下してしまい、
疲労がたまりやすくなります。
不眠
体の冷えが気になってしまうので眠れなくなってしまいます。また眠れたとしても、非常に浅い眠りしか出来ない状態になります。

冷え性の症状は、血管収縮により、慢性的に細胞の栄養不足や酸素低下状態となり、その結果、頭痛・肩こり・疲れ易い・体力がない、肌荒れ、血色不良、腹痛・便秘・蹴り、生理不順、足のむくみなど生じます。 体温が一度下がるだけで免疫力が30%以上も低下するといわれ、冷え性は万病の元といっても過言ではありません。

■自律神経失調症のチェック
以上の項目に5つ以上当てはまるようなら、自律神経失調症の疑いがあります。
下記の症状で思い当たる節が無いか、チェックしてみましょう。

□ 疲れがとれない □ 頻繁に頭が痛くなる
□ 頻繁に腰が痛くなる □ 頻繁に動悸が起こる
□ 肩がこりやすい □ 胃の調子が悪い
□ めまい・立ちくらみがよく起きる □ 乗り物酔いしやすい
□ 手足にしびれや震えを感じる □ 夏でも手足が冷える
□ 冬でも大量の汗をかく □ 下痢・便秘になりやすい
□ 憂鬱な気分になることが多い □ 寝つきが悪い
□ 胸に圧迫感を感じる □ 生活リズムが不規則だ

■自律神経失調症・冷え性の治療
1.薬物療法
二つの症状に対して有効な治療方法の一つとして、まずは薬物療法があります。
芍薬や黄連、抑肝散などの漢方薬、自律神経調整薬、ホルモン剤、向精神薬が有効です。
2.神経ブロック療法
☆星状神経節ブロック
頚部にある星状神経節(頭・顔・首・腕・前胸部を支配する自律神経のかたまり)に局所麻酔薬を注射することにより、痛みの悪循環を改善する治療法です。
自律神経のツボに注射をする事により、支配領域の血行をよくし、痛みを遮断、自然治癒力を高めることで、様々な症状が改善されます。
冷え性には最適な治療法です。
3.理学療法
星状神経節にレーザー照射やキセノン光による温熱療法、筋肉を収縮させる高周波治療があります。
注射を苦手と感じる方、抵抗のある方にはお勧めの治療法です。
4.徒手療法
副交感神経を刺激する無血刺絡(シラク)、生体の流れを正常にする遠絡療法などの東洋医学、関節矯正のAKA療法があり、 これらの治療法も自律神経失調症・冷え性には効果的です。

■「自律神経失調症・冷え性」の症例1
「自律神経失調症」の症例紹介です。
①来院までの経緯 (47歳 男性)
 仕事の過労と家庭内の問題が重なり、数年前から目まいを頻繁に感じるようになり、さらに慢性的な頭痛と微熱が生じるようになりました。いくつかの病院で検査しても異常なく最終的に自律神経失調症と診断された。薬を大量に処方されたが良くならず、ホームページにて当院を調べ来院された。
②治療経過
 自律神経失調症は薬を飲めば治るという単純なものではなく、様々な治療を組み合わせアプローチする必要があります。まず交感神経優位となった自律神経のバランスを正常に戻す星状神経節ブロックを行いました。又、ストレスなどの個人的な問題が治療に関ってくるので、当院の心療内科でじっくり症状や悩みを聞きながら各種心理療法の中から合うものを実施し、ぐるぐる周囲が回るような回転性めまいと微熱の症状がマシになった。
③考察
 自律神経失調症はいくつもの症状を抱え、気のせいにされたり周囲に理解してもらえなかったり、病院にいってもはっきりした原因がわからず、本人にとって非常に苦しい病気です。体と心の両面に原因があったり、症状も体と心の両方に現れたりするので、心療内科的アプローチもとても重要となります。

■「自律神経失調症・冷え性」の症例2
「冷え性」の症例紹介です。
①来院までの経緯 (37歳 女性)
 冬だけでなく夏でも冷房下で冷えを感じ靴下が手放せない。運動しても手先だけ冷たく、夜も足先の冷えのためなかなか眠れず万年寝不足で朝から体がだるくてとても辛い。複数の病院に行ったが血液検査等は異常なく、自律神経失調症からくる冷え症と診断を受け、ビタミン剤等の薬を処方された。しかし、症状はまったく改善されないままで、もう治らないのではと諦めていた時、友人の勧めで当院を知り来院された。

②治療経過
 血管の収縮と拡張を受け持っている自律神経の調整がうまく出来なくなり冷え症になるので、自律神経のバランスを正常に戻す最も有効な治療法である星状神経節ブロックを行いました。また、不眠症状もあるため、当院の不眠外来にて睡眠に対する正しい知識や生活習慣に関する睡眠障害対処の指導を行い、冷えと不眠の症状が緩和したと喜んで頂きました。
③考察
 自律神経失調症の人は大半が冷え症です。血液循環が悪く低体温のためさまざまな不定愁訴(不快な自覚症状)が現れます。体温が一度下がると免疫力が30%低下すると言われ冷え症は万病の元です。冷え症の解消が自律神経失調症の改善の早道ともいえます。

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